荒川弘さんの、最終回のために漫画を描く信念。

こんにちは。

昨日は友人と昼間から驚くほどお酒を飲み、夜は品川の映画館で『探偵はBARにいる3』のレイトショーを観に行きました。ちなみに、品川の映画館とは品川プリンスホテル内にあるのですが、驚くほど空いている穴場映画館です!

今日も、夕方から大学時代の友人らと忘年会。久々に学生時代を過ごした吉祥寺にいくので楽しみです!



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今日は、実写版も上映されている『鋼の錬金術師』がなぜ面白いのか私の視点で考えてみます。お付き合いください(笑)。ってか、まだ読んでない人は絶対に読んでください!

まず、私が今まで読んできた漫画で『最終評価(もう連載終了)』として面白い思った漫画は「スラムダンク」と「鋼の錬金術師」だけです。その理由は、最終回に描きたい結末があって、そこに向かって伏線を張って、しっかり回収しているところです。

つまり「編集部に迎合せず、漫画家として描きたいものを描いたんだなぁ」と感じさせてくれるのが伝わる!ということです。

ハガレンのあらずじ(ネタばれ少々)

鋼の錬金術師は、亡くなった母を蘇らせるため主人公エドと弟のアルが錬金術の禁忌である『人を作る』ことを行ったところから物語が始まります。錬金術とは、物質を構成する元素を操り、物質を分解し、再構築して別の物体を作るということです(鉛筆もダイヤモンドも、同じ炭素で出来ているといった感じ)。

『死んだ人間は生き返らない』という摂理に反した術を使ったことによる代償として、エドは左足、アルは全身を別世界(真理の扉)に持っていかれます。アルを救うため、エドは再度人体錬成を行い、右腕を犠牲にしてアルの魂だけを取り戻し、鎧に魂を定着させます。ここから、二人が体を取り戻す冒険の旅に出かけるのです。

ここから先は、是非読んでいただきたい。軍事国家であるアメストリスの成り立ち、近隣国から不老不死を求めてやってくるリン・ヤオとメイ・チャン、親友を殺されたマスタング大佐が、軍のトップを目指しながらも個人の恨みに執着する場面、少数民族を戦争で皆殺しにされ、国家錬金術師に復讐をし続けるスカーの心の動き。

各登場人物に深い物語と伏線があり、最終回に向けて綺麗に解決していくことで、どのキャラクターも魅力的に見えます。

そして、最後の戦い。

右腕のオートメイルを壊されたエドに最大のピンチが訪れます。弟のアルも、鎧を壊され動けなくなります。このピンチを脱するため、アルは最後の力を振り絞り自分の魂を元の肉体に戻す術を行い、エドの右腕を復活させるのです。そして、アルの魂は別世界にある自分の肉体の元に帰っていきました。「勝てよ、兄さん」の言葉と共に。。

『一緒に元の体を取り戻そう』と強い絆で結ばれた兄弟にとって、戦いのさなかに別れが訪れたこのシーンに感動を覚えた人は多いはずです。

そして、私は『このシーン』のために今までの物語があったのだと感じました。

最初のシーン。アルを取り戻すためエドは『自分の右腕』と『アルの魂』を交換しました。そして、今回はアルが自らの魂とエドの右腕を交換することでエドに右腕が戻ってきたのです。最後の戦いで右腕を戻すために最初に右腕を犠牲にした…このシーンを見た時に鳥肌が立ちました!

人気漫画は、編集部から続けてもらいたいがために新しい物語を強要されがちです。その結果、ドラゴンボールは3回くらい延長したし、ワンピースは既に着地点が分からず誰が強いのかも分からない状態です。それに引き換え、ハガレンの一貫性には荒川弘さんのプロ意識を感じます(まぁ、ワンピースはまだ終わっていないので評価は保留ですが)。

スラムダンクもそうです。最後の山王戦で桜木と流川が初めてお互いにパスを出す。え?と最初から読み返したくなります。このパスのために今までの物語があったのか!と思わせてくれます。

これからも、どんな漫画が出てくるのか本当に楽しみです。

本日も、ご覧いただきありがとうございます。
(画像の出典元:鋼の錬金術師 6巻・27巻より)